【アクアスキュータム】トレンチコート「キングスウェイ」とは? 定番モデルの特徴・評判・サイズ感まで徹底解説

【アクアスキュータム】トレンチコート「キングスウェイ」とは? 定番モデルの特徴・評判・サイズ感まで徹底解説

アクアスキュータムのトレンチコートってどうなの?
特徴、評判、サイズ感などについて知りたい!

このような方におすすめの記事です。

アクアスキュータムといえば、トレンチコート。その中でも長く作り続けられている定番モデルが「キングスウェイ」です。クラシックでありながら、今のスタイルにも馴染む。中古や古着市場でも評価が高く、初めての一着として選ばれることも多いモデルです。

この記事では、キングスウェイを中心に評判・サイズ感・ライナー・中古の選び方まで、実用的な視点で整理していきます。

アクアスキュータムとは?

アクアスキュータムは、イギリス発祥の老舗コートブランドです。1851年に創業し、防水性に優れたウール素材を開発したことをきっかけに、「Aqua(水)+Scutum(盾)」という名前が付けられました。雨の多い英国の気候に合わせた、実用性の高いコート作りがブランドの原点です。

アクアスキュータムの魅力は、機能性をベースにした上品で控えめなデザインにあります。ミリタリー由来のトレンチコートでありながら、主張しすぎず、ビジネスからカジュアルまで自然に馴染む佇まいが特徴です。裏地のチェックや玉虫調の生地など、さりげないディテールで個性を表現しています。

同じ英国ブランドのバーバリーと比べると、華やかさよりも落ち着きを重視した印象で、流行に左右されにくいのもポイントです。長く着続けられる定番を求める人に支持されてきたブランドだと言えます。

 

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アクアスキュータムのトレンチコート「キングスウェイ」とは?

アクアスキュータムのトレンチコートの歴史は、第一次世界大戦期にまで遡ります。1910年代、過酷な戦場環境で将校の身体を雨や風から守るために開発されたトレンチコートは、高い機能性と耐久性を備えた実用品でした。

当時、ロイヤルワラントを授与された唯一のコートとして評価され、戦後はその実用性と品格が街の紳士たちにも受け入れられていきます。1920年にはプリンス・オブ・ウェールズ(後のウィンザー公)からもロイヤルワラントを授与され、アクアスキュータムの名はファッションの世界で確固たるものとなりました。


その流れの中で1930年に発表されたのが、現在も定番として語り継がれる「キングスウェイ」です。ウール製だった軍用トレンチの設計をほぼ変えず、コットン素材へと置き換えたこのモデルは、映画スターにも愛され、アクアスキュータムを象徴する存在となりました。

シルエットについて

キングスウェイのシルエットは、伝統的なダブルブレストのトレンチコートそのものです。直線的で構築的ですが、着丈や身幅のバランスがよく、着たときに過度な重さを感じさせません。ウエストベルトを締めれば輪郭がはっきりし、開けて着ればストンと落ちるため、ビジネスにもカジュアルにも振りやすいのが特徴です。流行に左右されない理由は、この完成度の高いプロポーションにあります。

素材について

表地には、厳選されたGIZA綿100%を高密度に織り上げたアクアスキュータム独自のギャバジン「AQUA5」が使われています。軽量でありながら目風が非常に細かく、自然な光沢感があるのが特徴です。

撥水性と防シワ性を備えつつ、着用を重ねることで徐々に身体に馴染んでいく感覚も楽しめます。トレンチコートの生地は日本国内で糸の紡績から染色、織りまで一貫して行われており、機能性と風合いの両立というアクアスキュータムの思想が色濃く反映されています。

細かいディテールについて

キングスウェイのディテールは、装飾ではなくすべて機能に基づいたものです。エポーレットは階級章を付けるため、あるいは装備品のストラップを固定するための名残。ガンフラップは射撃時の衝撃から身体を守るために考案され、現在は雨の侵入を防ぐ役割を果たします。

袖口のスリーブストラップは風の侵入を防ぎ、背中のエクストラヨークは二重構造で雨水の浸透を防止します。Dリング付きのベルトも、かつては装備品を下げるための実用的なパーツでした。

一着の中には50種類以上の芯地や補強布が使われ、約70の工程を経て仕立てられています。見えない部分にこそ、アクアスキュータムの品質へのこだわりが詰まっています。

キングスゲート・プリンスゲートとの違い

キングスウェイが最もクラシックで象徴的なモデルだとすれば、キングスゲートやプリンスゲートは、その伝統をベースに現代的な解釈を加えたモデルと言えます。キングスゲートは、キングスウェイよりもややシャープで都会的な印象を持ち、軽快さを重視した設計です。

一方プリンスゲートは、よりエレガントでドレス寄りの表情を持ち、着丈やシルエットに上品さが強調されています。

いずれもアクアスキュータムの思想は共通していますが、最も原点に近く、歴史と完成度の高さを体現しているのがキングスウェイです。だからこそ、90年以上経った今もなお「定番」として語られ続けているのだと思います。

キングスウェイを使ったコーディネート

キングスウェイの魅力は、いわゆる「正統派トレンチ」でありながら、合わせ方次第で表情を大きく変えられる点にあります。かっちり着ても様になりますし、力を抜いたスタイルでも品の良さはしっかり残る。その懐の深さこそが、長く愛されてきた理由です。ここでは、キングスウェイらしさが最も伝わりやすい2つの着こなしを紹介します。

カジュアルスタイル

カジュアルで着る場合でも、ラフになりすぎないのがキングスウェイの良さです。インナーはハイゲージのニットを選び、ボトムスはデニムではなくスラックスを合わせることで、トレンチコートの端正さと自然につながります。足元はローファーやスリッポンなど、紐のない靴を選ぶと全体がすっきりまとまり、コートの存在感が引き立ちます。ベルトは軽く結ぶか垂らす程度にして、肩の力を抜いた雰囲気で着るのがおすすめです。

 

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スーツスタイル

キングスウェイは、本来スーツの上から着ることを前提に設計されたコートです。ジャケットの裾をきちんと覆う着丈と、肩まわりの可動域の広さがあるため、スーツのシルエットを崩しません。フロントを留めれば防寒性ときちんと感が増し、開けて着れば堅くなりすぎない印象に仕上がります。ビジネスシーンでも違和感なく使え、トレンチコート本来の機能美を最も実感できる着こなしです。

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評判・口コミから見えるキングスウェイの評価

キングスウェイについて調べていくと、スペックや歴史だけでなく、実際に着ている人の感想が多く見つかります。派手な称賛よりも、長く使ってきたからこそ出てくるリアルな声が多いのが、このコートらしいところです。ここでは、そうした「人のコメント的な声」を並べてみます。

いわゆる王道トレンチ。流行ってる感じはないけど、着ると安心感がある

古着で買ったけど、生地のハリがまだ全然残っていて驚いた

スーツの上に着ると完成度が高い。やっぱり本来はここが主戦場

カジュアルでも使えるけど、ラフすぎる格好だとコートが勝つ

バーバリーより控えめで、わかる人にはわかる感じが好き

全体として多いのは、「派手ではないが、信頼できる」「長く着る前提で評価されている」という声です。トレンドアイテムというより、ワードローブに静かに定着していくコート。キングスウェイは、そうした立ち位置で支持されていることが、口コミからも伝わってきます。

アクアスキュータムのトレンチコートのサイズ感

サイズ表記 34 36 38 40 42
日本サイズ目安 S M L LL / XL XXL
着丈 102.5cm 106.0cm 110.0cm 114.0cm 115.5cm
胸まわり 110.0cm 112.0cm 112.0cm 118.0cm 120.0cm
裄丈 84.0cm 86.0cm 89.0cm 91.5cm 93.0cm
ヒップ 124.0cm 126.0cm 128.0cm 133.0cm 137.0cm
キングスウェイは、いわゆる「大きく着るトレンチ」ではなく、サイズをきちんと合わせてこそ完成するモデルだと言われています。実際に着てみても、その考え方はかなりしっくりきます。
ラグランスリーブのため肩は数値ほど主張せず、無理にサイズを上げなくても自然に収まるのが特徴です。世間的にも「肩が落ちすぎないサイズ感が一番きれい」と言われることが多く、ジャスト寄りを選んだ方が全体の印象は端正になります。
袖丈は、手首から親指の付け根あたりにかかる長さがちょうど良いとされており、キングスウェイもそのバランスが前提で設計されています。短すぎず、かといって野暮ったく余らない。このくらいが一番使いやすい、という声は多いです。
着丈は膝前後が基準。これより短いとトレンチらしさが弱くなり、長すぎると重たく見えがちです。キングスウェイは「膝にかかるくらいが完成形」と語られることが多く、実際その長さで着たときに縦のラインが最もきれいに出ます。 サイズ表を見る際は、身幅よりも裄丈と着丈を重視。そう考えると、キングスウェイのサイズ選びはかなりシンプルです。

アクアスキュータムを中古・古着で買うのはアリ?選び方のポイント

アクアスキュータムは定価が高いぶん、中古で探す価値が大きいトレンチです。状態の良い個体を選べば、価格以上の満足感があります。

価格帯の目安

中古のキングスウェイは、コンディション次第で2〜3万円台で見つかることが多いです。全体的に人気のあるモデルなので、状態の良いものはこの価格帯でも比較的すぐ売れてしまいます。

 

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見るべきポイント(生地・ベルト・ボタン・裏地)

– 生地の状態:表地のテカリや毛羽立ち、色ブレがないかをまずチェック。
– ベルト:キングスウェイはベルトでシルエットが決まるので、欠品や劣化がないか確認。
– ボタン:刻印入りのオリジナルボタンかどうか。ブランドの印象が出る部分です。
– 裏地(クラブチェック):破れや擦れ、色褪せが激しいと見た目の印象に直結します。

レアな一枚袖について

アクアスキュータムでも一枚袖仕様のトレンチが存在します。流通量は多くありませんが、袖のつながりが自然で、肩から腕にかけてのラインが非常にきれいに出るのが特徴です。トレンチコート本来のシルエットを考えると、完成度はむしろ一枚袖のほうが高いと言っていいと思います。

その分、中古市場では通常のキングスウェイより評価が高く、良コンディションの個体は10万円台後半〜で取引されることも珍しくありません。価格は上がりますが、見つけたら妥協せず選ぶ価値のある仕様です。

 

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高円寺のアネモネがおすすめ

都内で実物を比較しながら選びたいなら、高円寺「アネモネ」は定番の古着ショップです。英国トレンチの入荷が比較的多く、状態やサイズを現物で確認できるので、ネットだけで買うより失敗しにくいはずです。

場所:〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3丁目56−1
営業時間:13:00 〜 20:00

 

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まとめ

キングスウェイは、派手さや流行性で語られるトレンチではありません。サイズ感や素材、ディテールの積み重ねによって、「長く着ること」を前提に完成された定番です。新品でも中古でも、きちんと選べば今の服装にも無理なく馴染み、年齢を重ねても違和感なく着続けられます。

一着を何年もかけて育てたい人や、トレンチコートを初めてきちんと選びたい人、オンとオフを分けずに使えるコートを探している人にとって、キングスウェイはかなり現実的な選択肢だと思います。

キングスウェイは、流行を追いかけるためのトレンチではありません。けれど、今の服装にも自然に馴染む「ちょうどいい定番」です。

新品でも、中古でも。自分のライフスタイルに合った一着を選べば、きっと長く付き合えるコートになると思います。

 

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